programming:programming_thinking
2017/06/10
プログラミング的思考
目玉となるキーワードを先に掲げて、言葉の定義で手こずっているように見えます。
「プログラミング教育」という言葉を出しておいて、「いえいえプログラミングをするわけではない」というのは、「英語教育」において、「いえいえ英語をするわけではない」と言っているのと同じように聞こえます。「プログラミング教育」という言葉が流れをわかりにくくしているような気がします。
「プログラミング的思考」といっても、プログラミングができる人にとっては、掲げるほどのことでもないし、到達したい目標(論理的思考力、創造性、問題解決能力の育成)からすると「プログラミング教育」は言葉として適切ではないと感じます。プログラミングをなにかすごいことだと思っているかのよう。「プログラミング的思考」と言われて、イメージする思考力が共有されているのかという疑問もあります。
最近は、プログラミングは抽象化されて、アセンブラのようにコンピュータにアクセスするようなコーディングではなく、ひたすらクラスライブラリを利用するようになったので、DOS時代のBASICやC言語を想定していると、アプローチが結構違うことになります。
議論されている「プログラミング的思考」というのも、すでに過去のものになったプログラミングのイメージで話しが進んでいるような気がします。
はたして、この会議の有識者の中に、実際に今でもコーディングをしている人はいるのでしょうか? http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/122/attach/1372525.htm
programming/programming_thinking.txt · 最終更新: 2022/09/27 (外部編集)