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excel:track_and_field

陸上競技大会のエクセル処理

仕事量が半分 で倍の仕事!!

普通の校内陸上大会の処理

  • プログラム原稿のような見た目のエクセルシートにタイムを入力。
  • 順位は自動で入力されて一見便利そう。学級別の集計は、もちろん自動。
  • しかし、実際に現場で作業すると、順位の並びによって、ゼッケン番号とタイムが書かれた用紙が届くので、目で探しながらタイムを入力していかなければなりません。実は、結構疲れるし、間違いを誘発します。

発想が逆の校内陸上大会の処理

  • 発想を逆にして、届いた用紙の通りに、ゼッケン番号と記録を1位から順に入力します。
  • ゼッケン番号を目で追って探すのではなく、入力してしまいます。
  • 機械的な作業となり、結果的にはスピードアップ。間違いチェックも非常に楽です。
  • さらにこのデータは、そのまま個人の賞状の差し込み印刷のデータになります。現場で一石二鳥の仕事を処理します。

エクセルシートの作成

【1】全員100Mの得点集計

黄色い部分にクラス番号を入力します。

セルC28には、
=COUNTIF(C$5:C$24,$A28)
という数式が入っています。

セルA28には、クラス番号が隠されていて、セルC28を1位から3位までをドラッグしてコピーし、それを学級数分下へドラッグしてコピーしたときに、数式の修正が不要になるようにしています。

セルF28には、
=C28*3+D28*2+E28
という数式が入っていて、学級別の得点が集計されるようになっています。

ポイント
COUNTIF関数を使うと、条件に一致したセルのカウントをすることができます。

【2】個人競技の集計

このシートでは、学級別の得点集計と賞状印刷の差し込みデータを兼ねるように作っています。まず、入力部分と氏名の算出をさせます。

B列からI列まで、学年、性別、種目などを入れています。現地では、ゼッケン番号と記録を入力するのですが、記録は「メートル」や「秒」などの入力を省いています。

セルH2には、
=INT(F2/100)
として、自動的にクラスが計算されます。

セルI2には、
=IF(F2>0,INDEX(INDIRECT(B2&“年!$A$1:$H$60”),F2-INT(F2/100)*100,INT(F2/100)+1),“”)
として、別シートに保存してある氏名が自動的に入るようにしています。

氏名のシートは、「1年」「2年」「3年」としてあり、INDIRECT(B2&“年!$A$1:$H$60”)という数式で、参照するシートを選択できるようにしてあります。

ポイント
INDIRECT関数を使うと、動的に数式を生成することができます。

【3】記録の整形

個人競技の集計の続き。記録の整形をおこないます。「メートル」や「秒」などの入力を省き、数値のみを入力するようにしています。賞状の差し込みデータとして使用します。

なお、ここでは、フィールドは「○M○」、長距離は「○分○秒○」または「○秒○」、短距離は「○秒○」としています。

K2には、=INT(G2/1000)
L2には、=MOD(G2,1000)
M2には、=INT(L2/10)
N2には、=MOD(L2,10)
O2には、=INT(G2/10)
P2には、=MOD(G2,10)
Q2には、=INT(G2/100)
R2には、=MOD(G2,100)
を入力してあり、ドラッグで下へコピーしています。

S2には、フィールド用として、
=Q2&“m”&IF(R2>9,R2,“0”&R2)
T2には、長距離用として、
=IF(K2>0,K2&“分”,“”)&IF(K2>0,IF(M2>9,M2,“0”&M2),M2)&“秒”&N2
U2には、短距離用として、
=O2&“秒”&IF(P2>9,P2,P2)
を入力してあります。

もし、短距離で100分の1秒まで記録を残す場合は、
=Q2&“秒”&IF(R2>9,R2,“0”&R2)
とします。

最後にJ2に入力してある種別に従い、整形後の記録を表示させるようにしています。
セルV2には、
=IF(G2=“”,“”,IF(J2=“F”,S2,IF(J2=“L”,T2,U2)))
という数式が入っています。

ポイント
IF関数でさまざまな条件分岐をすることができます。

【4】個人種目の得点集計

個人競技の集計の続き。学級別の得点集計をおこないます。

セルW2には、
=IF(E2>0,10-E2,0)
を入力してあり、順位から得点を計算させています。

セルX2には、
=B2*10+H2
を入力してあり、年組を2桁の数字にしています。

セルY2には、
=IF($X2=Y$1,$W2,0)
を入力してあり、右にドラッグしてコピーしたあと、下へドラッグしてコピーします。コピー後の数式の修正が不要なので、ミスがでないようになっています。

最後に一番下にSUM関数で合計させます。

ポイント
順位から得点を計算させるのは、条件分岐ではなく、計算をさせましょう。

【5】すべての集計シートの作成

すべての集計シートの作成。

必修100Mと選択種目は、前回までに作成したシートからリンクを張ります。合計は、SUM関数を使用します。

順位は、RANK関数を使用します。

セルB9には、
=RANK(B8,$B8:$G8)
を入力しています。

なお、入力済みのデータは、架空のものです。

ポイント
RANK関数で、簡単に順位を算出することができますが、範囲を絶対参照にすることを忘れずに。

excel/track_and_field.txt · 最終更新: 2022/10/15 (外部編集)

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