エクセルを使って評定を算出するときの計算方法を考えます。お使いのエクセルファイルが評定者の意図と一致しているのか把握していますか? 誰かからもらったファイルの場合、評定者が意図しない計算結果になっていることがあります。ファイルを作った人も知らないかもしれないエクセルの特性もあります。
コンピュータを使う前の時代は、小数点なしの数字で評定を出していたのですが、コンピュータが自動で計算するようになって、まるで小数点0.1%で評定が左右されるかのような錯覚していませんか? そんな高い精度で日常の評価はしていません。定期テストでさえ、多くて100点刻みです。
有効数字というものがあり、たとえば、50.1kgと50.3kgの平均は50.2kgとなります。同じように51点と53点の平均は52点です。52.0点とは表記しません。評定を出す程度のサンプル数では、小数点以下は無意味で不要だそうです。端数は四捨五入します。
また、到達度は「50%以上70%未満」と、整数表記であって、「50.0%以上70.0%未満」ではありません。整数で評定を判定するのが正しいのですが、小数点がつくと、なんとなくコンピュータを使って、きちんと計算した気分になるので、小数点付きに慣れていると、違和感を感じるかもしれません。